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ブロッコリー 栽培へのこだわり
得地農場はブロッコリー栽培の適地!!
  得地農場のある音更町は、畑作が盛んな十勝地方のほぼ中央に位置し、北海道を代表するブロッコリーの産地です。
夏の温度が低く作物の病気発生を回避できる地域であり、さらに夜温も低く、ブロッコリーのカロリー消費を防げるため、音更町はまさにブロッコリー栽培の適地といえます。
 
三つのこだわり
 

こだわり① 育苗の工夫

得地農場では、苗の状態が、その年の生産量を左右すると考えて、育苗に重点を置いています。

播種は、3月28日頃から5日おきに、7月10日頃まで25回位に分けて行います。1回あたり、1.8ha分をハウス内に播種していきます。
3月の音更町は、外気温-10℃~-20℃前後。温度と水の管理が大切になってきます。苗は、ブロッコリーの生育適温(15~25℃)内の、18℃~20℃で、さらに昼夜の温度差が3~5℃になるように調整して育てます。15~18℃以下の低温に合うことで、花蕾(次の項目をご覧ください)が形成されてくるのです。

ハウス30棟に19800枚の苗を、30日~40日間かけて育てます。

 
 

こだわり② 肥料の工夫

得地農場では、北海道の慣行基準(27kg)に比べ、5.8kgしか化学肥料を使用していません。

代わりに、輪作で作付している麦わら(穂先を刈った残りの部分)や、大豆油をとった「大豆粕(かす)」、3年かけて発酵した「堆厩肥」(稲わら、麦わら、牛糞)などの有機物を、大量に投入しています。
これらの有機物は、土壌中の水分や空気の通りを良くしてくれたり、保肥力を増やしたり、また、微生物の増加を促す役割も持っています。

微生物の増加には下図のような効果があります。

 

土壌中の微生物は、肥料の窒素分の分解や、農薬の分解を助けてくれます。
窒素は、単体の窒素ガスとして空気に75%含まれていますが、土壌中ではアンモニアや硝酸、生物の体の中では有機窒素化合物など、さまざまな形で存在します。
窒素は植物や動物が生きるのに不可欠な成分ですが、土壌中に硝酸態窒素がたまりすぎると、食品の品質や、さらに地下水に溶け込んで人体に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
この硝酸態窒素を、微生物の中の脱窒素細菌が、空中に分解してくれるのです。(これを脱窒作用といいます)
また、農薬を植物にかける場合、その7~8割は土壌中に残るのですが、微生物はその農薬も分解・消失する役割も持っているのです。

 
 

こだわり③ 農薬の工夫

得地農場は、農薬の使用回数も2~3剤と、北海道の慣行基準(10~13剤)よりも大幅に削減しています。

それが可能になる理由は、上記の微生物による効果と、病気にかかりにくいこと、そして害虫が少ないことです。
音更町は冬に雪が少ないため、土壌の60~90cmは凍ってしまいます。そのため、土壌中の虫が越冬できず、発生率は少なくなります。
また、アブラナ科のブロッコリーは、自身の身を守るために「カラシ油」を持っています。この成分は虫にとって有毒なのですが、モンシロチョウとコナガという虫の幼虫だけは、解毒作用があるため、この2種類に限って殺虫剤を使用し、防除しています。

こうした対策を行い、肥料・農薬とも極力削減し、安心安全なブロッコリー作りに努めています。


※農薬および化学肥料の使用状況の詳細は、「新ガイドラインによる表示」もあわせてご覧ください。